法や規制改正:説明責任を果たしてますか?
あなたの会社は新たな法律改正や制度改正による業務の変化に対応していますか。
上手に必要な業務を事業部門に説明していますか。
一見すると、すべての情報が簡単にネットで手に入る現代、法改正の目的を理解し、それに従うのは当然と思われがちです。
しかし、本当にその情報は役立つものでしょうか?
新法制度の真の意図は、公式文書を詳細に読み解いたとしてもそれでも理解できないものもあります。
インボイス制度
一つの例として、今年10月から施行されるインボイス制度を見てみましょう。
インボイス制度とは何か? インボイス制度の目的は、取引に関する正確な消費税額と消費税率の把握です。これにより、商品ごとの価格と税率が記載された文書を保存し、適切な消費税の納税額を算出します。
Google 検索結果より
なるほど、消費税を正しく把握するのが目的・・・?
いえ、それはインボイス制度に関係のない、普遍的なルールですよね。
法律や制度の背景には常により深い目的が存在します。
不公正の是正
これは中小企業診断士を勉強していたときに学んだ言葉です。
著名な講師であるE先生は常に
「法律や制度の背景には、常に何か強いものと弱いもの、得するものと損するものの。その間のつまり不公平があり、その是正しにいくのが本質」
と語っていました。けだし金言です。
インボイス制度も、この観点から見ると、紐解けることがあります。つまり消費税を支払っていない「益税問題」がこの視点で考えると浮き彫りになるででしょう。(益税問題はまた別途語りますね)
管理部門の説明責任
法律や制度の変更については、ただ単にその表面的な目的を理解し、従うだけでは十分ではありません
管理部門としては、いつもその背後にある深層の目的を理解し、事業部門に説明責任を果たしてこそ、新たな業務プロセスを浸透させることができるだと考えらます。