IT導入補助金
IT導入補助金とは?
こんにちは。今回のブログでは、中小企業のIT化を加速させる重要な仕組み、「IT導入補助金」について詳しく説明します。
新たな事業を始める際や既存事業を拡大する際の投資に対して、
最大50%(〜450万円)の補助金が提供されるこの制度は、日本の中小企業がデジタル変革を進める大きな後押しとなります。
さて。そもそも、補助金って何でしょう?
また、それが助成金とはどのように違うのか、知っていますか?
最も大きな違いは、補助金が「公募制」であることです。
公募の内容やスケジュールをしっかり押さえておかないと、「申請できたはずの内容を見逃す」可能性があります。
補助金と助成金の違い
補助金 | 助成金 | |
---|---|---|
運用主体 | 経済産業省(中小企業庁) | 厚生労働省 |
申請方法 | 公募制 採択された申請のみ支給 | 常時申請 要件を満たした申請に支給 |
支給規模 | 〜数千万 高額化の傾向にある | 〜数百万 |
使途 | 申請内容に限定 | 一部制限ないものもあり |
申請できる条件は?
誰でも申請できるの?
そうすると、IT導入をする際にはいつでも申請できるのでしょうか。
いえ、申請には一定の条件を満たす必要があります。
一見、多くの申請条件があるようにも見えますが、ハードルはそれほど高くはなく、
多くの中小企業は条件を満たすはずですので検討の価値は大いにあります。
IT導入補助金の導入条件
よくある質問 | 答え | 関連リンク |
---|---|---|
どんなIT導入でも対象になりますか? | いえ。国が認可したIT導入支援事業者からのIT導入支援に限られます | IT導入支援事業者・ITツール検索 |
既に導入していた場合も申請できますか? | いえ。これから契約開始するIT導入に限られます。 | |
資本金等で条件ありますか? | はい。小規模事業者又は中小企業であること、が条件になります | 中小企業者の定義 |
起業したばかりなのですが申請できますか? | 最低一度は決算期を迎えていることが必要です | |
別の企業の子会社なのですが申請できますか? | 大企業の子会社等は申請できません |
他にも、事前にgBizIDを取得しておく必要があるとかの取得前の準備事項はありますが、
それらは取得を決めてからの準備でも間に合うと思いますので割愛。
23年度申請の状況/申請の難易度
申請してもなかなか採択されないんじゃないですか・・・
令和元年の2020年から開始されたこのIT導入補助金では、2020〜22年の3年間で5600億円ほどの国家予算が割り当てられました。
そして2023年度は単年で2000億円の予算となっております。
その採択率は50%を超えています。
申請が採択される可能性は高いといえるでしょう。
申請数 | 採択数 | 採択率 | |
---|---|---|---|
2021年度 ~5次まで募集 | 13376 | 7702 | 56% |
2022年度 ~12次まで募集 | 24095 | 13959 | 58& |
2023年度 ~1次まで結果開示 | 1915 | 1391 | 73% |
23年度の申請スケジュール
申請はまだやってますか?
そして、2023年度の申請スケジュールは以下の通りです
3次締め切り:7/10(月)締め切り
4次締め切り:7/31(月)締め切り
申請には一定の準備期間(〜1ヶ月)が必要となりますので、早めの計画が肝心です。
以上が、IT導入補助金の概要と申請方法になります。
生産性の向上、業務の効率化を図りたい経営者の皆様、IT導入を検討中のIT部門のリーダーの皆様、
ぜひこの機会にIT導入補助金を活用し、ビジネスを一歩前進させてみてはいかがでしょうか。